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「低身長」であるということは「低身長『症』」ということではありません

「低身長」であることを「低身長『症』」であると考える方がいますが、この2つはまったく違います。

 

「低身長」とは体質や生活習慣など原因で身長が低い状態あることです。
「低身長『症』」とは病気が原因で身長が低い状態になる症状のことを言います。

 

この2つは原因が大きく異なります。
子供の身長が低い場合は「低身長」であるか、「低身長『症』」であるかのどちらかです。

 

1.低身長

低身長の子供の95%は体質や生活習慣により身長が伸び悩んでいます。
この場合は治療する必要はありませんが生活習慣を改善する必要があります。

 

ではまずどのような生活習慣を改善する必要があるのかと言うとまず第一に、食事です。
身長が伸びない子供は身長を伸ばすために必要が栄養を十分に摂れていないことが考えられます。
好き嫌いをしていたり、家庭で出す食事が偏っていたり、ダイエットをしていたりです。
例えば、ダイエットをしてたんぱく質である肉や魚を食べなくなり、栄養が足りなくなることがあります。
成長期に食事制限をするダイエットは成長の妨げになりますので、どうしてもダイエットが必要な場合は食事を減らしたり偏らせるのではなく運動する時間を増やすなどしてカロリーを消費することで痩せるようなダイエットをするようにしてください。

 

食事に問題が無ければ、大抵の場合は睡眠に問題があります。
成長ホルモンは夜に多く分泌されるため、睡眠時間が足りないと成長ホルモンが足りず身長が伸びない原因になります。
最近はゲームやパソコン、スマートフォンなど夜遅くまで楽しめるものがたくさんあります。
そういったものに没頭してしまい、夜眠る時間が遅くなったり睡眠時間が足りなくなると低身長の原因となります。

 

低身長の場合は原因となっている生活習慣の改善によって急激に身長が伸びることもあります。
身長が伸びる時期は限られているため、改善する時期が早ければ早いほど身長は高く伸びる可能性がありますし、逆に遅ければ最終的な身長が伸び悩み低いままであると言うこともありえます。
そのため、低身長を疑うのであれば身長が伸びやすい中学生頃までには生活習慣の改善を行う必要があります。
好き嫌いをせず、バランス良く食事をとること。そして、早寝早起きをして良質な睡眠をとり規則正しい生活を送ることが低身長解決への近道です。

 

2.低身長症

低身長症の場合は、低身長のように生活習慣を改善しても原因である病気が治らなければ身長が伸びません。
そのため、バランスよく栄養を摂っており、夜も早寝して十分に眠っているのに同じ年頃の子供に比べると明らかに身長が低い場合は、低身長症の可能性があります。
もちろんちゃんとした生活をしているはずなのに身長が低い、というだけで低身長症であるとはかぎりません。
しかし、低身長症だった場合は身長が130cmくらいで止まってしまうこともありえます。
背が低いからと言って気にし過ぎるのもよくありませんが、不安がある場合は検査することをお勧めします。

 

代表的な低身長症の原因として「低出生体重性低身長症」「思春期早発症」「成長ホルモン分泌不全性低身長症」「ターナー症候群」などが挙げられます。

 

低出生体重性低身長症

まず、「低出生体重性低身長症」は出生時、つまり生まれた時の身長・体重が少ない場合に起こることがあります。身長が伸びても、他の子供の成長に追い付けず、結果として低身長になってしまいます。

 

思春期早発症

次に、「思春期早発症」です。これは思春期が早めに訪れ、そして終わってしまうことにより身長の伸びが止まってしまうことのよって低身長になります。解決法としては、思春期を遅らせることで他の子供と同じように身長を伸ばすことができます。
三つ目に「成長ホルモン分泌不全性低身長症」です。これは何らかの原因によって成長ホルモンが十分に分泌されない病気です。サッカー選手として世界に名を轟かせているメッシ選手もこの病気です。

 

ターナー症候群

最後に、「ターナー症候群」があります。これは女性の2000人に1人の割合で起こる病気です。先天的な染色体異常によって女性ホルモンが分泌できず、第二次性徴が起きなかったり、思春期の時期に背が伸びず低身長になることがあります。ただし、成長ホルモンや女性ホルモンを投与することで治療が可能です。

 

 

 

なお、思春期が周りに比べて遅い子供もいます。
通常は小学校高学年から中学校に通う間に思春期が訪れますが、人によっては高校生になってから思春期となることもあるのです。
それ自体は病気ではありませんので、心配しなくても大丈夫です。

 

病気が原因である場合も治療が早ければ早いほど身長は高く伸びる可能性がありますし、逆に遅ければ最終的な身長が伸び悩み低いままである可能性が高くなりますので疑いがあるのであれば早めに病院で診察を受けることが大切です。